唐揚げの二度揚げ
スキルを伸ばす

【食材のトリセツ】唐揚げの二度揚げ — プロは低温→高温の2段階で揚げる

#食材のトリセツ

答え:プロこそ二度揚げ。1回目160℃で中まで火を通し、2回目190〜200℃で表面をカリッと

「二度揚げは面倒だから一度で済ませたい」——。そう思う人も多いですが、実はプロほど二度揚げを重視します。1回目の低温(160℃前後)で鶏肉の中心まで火を通し、2回目の高温(190〜200℃)で表面を一気にカリッとさせる。この2段階が、外はカリカリ・中はジューシーの黄金バランスを作ります。

POINT

  • ポイント①:1回目は低温(160℃)で「火を通す」:鶏もも肉の中心温度を75℃以上にするには、低温でじっくり揚げることが必要です。高温だと表面だけ焦げて中が生焼けになります。1回目は約3〜4分、泡が小さくなって肉が浮いてきたらOK。
  • ポイント②:2回目は高温(190〜200℃)で「カリッと」:1回目で火が通っているので、2回目は短時間(30秒〜1分)でOK。高温の油に入れると、表面の水分が一気に蒸発して衣がカリカリに。メイラード反応も進み、香ばしさが増します。
    ※200℃超は植物油の発煙域に近づくため、190〜200℃を上限として推奨します。
  • ポイント③:野菜の揚げ物は二度揚げ不要:野菜(かぼちゃ、さつまいも、ナスなど)は肉と違って中心まで火を通す必要が少ないため、一度揚げで十分。または低温でじっくり揚げるだけで美味しくなります。

プロの技:唐揚げを最高に仕上げる4か条

  • 下味は30分以上漬け込む(醤油・酒・生姜・ニンニク)
  • 片栗粉:小麦粉=2:1で居酒屋系のガリッとした食感。片栗粉:小麦粉=1:2でふわっとした食感。中華だと3:1あるいはそれより少なめ
  • 1回目と2回目の間に3〜5分休ませる(余熱で火が通る)
  • 2回目は短時間で一気に → 油がベタつかない

料理トリビア

唐揚げの「唐」は中国の「唐」ではなく、「異国風」を意味する言葉。江戸時代、「唐揚げ」は小麦粉をまぶして揚げた料理全般を指していました。現在の「鶏の唐揚げ」スタイルは昭和初期に定着しました。

平野進也
監修 平野進也

リゾートトラストグループや銀座嘉禅などの高級中華を経験し、冷前菜〜メインまで幅広く従事。フカヒレ専門 筑紫樓やモダンチャイニーズ パラダイスダイナシティ、大衆中華での業務経験もあり、広東、四川、北京と中華ジャンルもオールラウンドに活躍。

記事一覧を見る
RELATED ARTICLES 関連記事

CHEFLINKならSNS機能で
全国の料理人とつながれます。