「フランベ」— 炎でアルコールを飛ばし、香りを立ち上げる技法

【調理用語 フランス料理】「フランベ」— 炎でアルコールを飛ばし、香りを立ち上げる

定義

フランベ(Flamber):フライパンや鍋にブランデー・コニャック・ラム・ウイスキーなどの蒸留酒を注ぎ、炎を立ち上げてアルコール分を燃焼させる技法。目的はアルコールを飛ばすと同時に、酒由来の香りを食材にまとわせること。視覚的なパフォーマンス性も高く、ゲリドンサービス(客席横での仕上げ調理)の技法として発展しました。

フランス語の正式スペルと発音

Flamber [フランベ] – 動詞。「炎(flamme)を立てる」の意。ラテン語「flamma」(炎)に由来し、英語「flame」と同語源。過去分詞「flambé」(フランベ)は料理名としても使われる(例:Crêpe Suzette flambée、Steak au poivre flambé)。

語源 / 歴史

フランベ:19世紀後半、フランスの高級レストランでテーブルサイドサービスの技法として発展。もともとは客席横のワゴン(ゲリドン)で仕上げの演出として行われ、フランベによって上がる炎そのものが「料理の完成の合図」とされたことも。

実際の厨房での使い方

例文① 「鴨のポワレをコニャックでフランベする」→ 焼き上げた鴨にコニャック30mlを注ぎ、フライパンを傾けて炎に近づけて着火。炎が青から黄色になり自然に消えるまで待つのが正解。消える瞬間、香りが最も強く立ち上がる。

用語使う酒火加減主な用途ポイント
フランベ(Flamber)ブランデー/コニャック/ラム/ウイスキー(40度前後)一瞬〜数十秒の直火燃焼肉料理、デザート、テーブル演出炎が自然に消えるまで待つ/換気必須

山中 幸夫
監修 山中 幸夫

フレンチシェフ。ラマンディエドムージャン、グレイ ダルビオン、ラタントクレールといったフランスやスイス、ロンドンの複数の星付き店で5年半の海外修行。帰国後は有名フランス料理店のシェフを歴任し、渋谷松濤にて幻の尾崎牛を扱うBistro eightのシェフとして活躍した後、フリーランスとして独立。シェフリンクではスポットワークを中心に都内の店舗や沖縄から北海道まで全国で活躍

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