豚肉のロゼ加工
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【食材のトリセツ】豚肉のロゼ加工に注意 — ピンク色=生焼けとは限らない、でも油断は禁物

答え:低温調理でのロゼ(ピンク)は安全な場合もあるが、中心温度63℃×30分を必ず確認。豚肉の生食は法律で禁止

フランス料理の「ポーク・ロゼ」のように、豚肉を低温調理でしっとりピンクに仕上げる技法が注目されています。

しかし、牛肉のレアとは根本的に異なります。豚肉にはサルモネラ菌、大腸菌O157、E型肝炎ウイルスなどが付着している可能性があり、日本では食品衛生法により豚肉の生食提供は禁止されています。「見た目がロゼ=安全」ではなく、温度管理こそが唯一の判断基準です。

POINT

  • ポイント①:ピンク色は「生焼け」とは別物の場合がある:豚肉のピンク色には2種類あります。①ミオグロビン(筋肉色素)が熱変性していない状態=生焼けのピンク、②低温調理で中心温度が安全域(63℃以上)に達しているが、ミオグロビンが残っているピンク。見た目の色だけで安全性は判断できません。必ず中心温度計で確認してください。
  • ポイント②:安全な中心温度は63℃×30分、または75℃以上:厚生労働省のガイドラインでは、豚肉の中心温度を63℃で30分間、または75℃で1分以上保持することを推奨。低温調理(60〜65℃の長時間加熱)では温度と時間の組み合わせで安全性を確保します。中心温度計はプロの厨房では必須ツール。「感覚でわかる」は通用しません。
  • ポイント③:豚レバーにはE型肝炎ウイルスのリスクがある:豚の肝臓(レバー)や腸にはE型肝炎ウイルスが存在することがあります。このウイルスは加熱に比較的強く、中心温度を十分に上げないと死滅しません。豚レバーは必ずしっかり加熱(中心温度75℃以上)してください。牛レバーの生食も2012年に法律で禁止されています。

プロの技:低温調理で安全においしく仕上げる

  • 中心温度計を必ず使用する(色だけで判断しない)
  • 63℃×30分 or 68℃×数分で安全域をクリア
  • 低温調理後は素早く冷却するか、すぐに提供する
  • 豚レバー・腸は必ず75℃以上でしっかり加熱

料理トリビア

牛のレアOK・豚のレアNGの差はなぜか?牛は筋肉内部に細菌が入りにくい構造ですが、豚は寄生虫(旋毛虫:トリキネラ)や各種細菌のリスクが高い。牛は部位によって生食が許可されますが(内臓は禁止)、豚は内臓・筋肉ともに生食が全面禁止(2015年の食品衛生法改正)。これは科学的根拠に基づいたルールです。

北田清
監修 北田清

辻調グループ校フレンチイタリアン専攻の学部を主席で卒業。その後、同校のインストラクターとして勤務。新人フランス料理人コンクールのデセール部門で優勝。イタリアン業態の立ち上げやエリアマネージャーとしての居酒屋業態の直営5店舗と暖簾分け店舗の統括。10年間パスタ専門店のオーナーシェフとしても活躍。

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