ヨーロッパでそば粉が愛される理由
スキルを伸ばす

【食材のトリセツ】そば粉はヨーロッパでも伝統食材だった

答え:フランスのガレット、イタリアのピッツォッケリ、どちらもそば粉が主役

「そば=日本」のイメージが強いですが、ヨーロッパでもそば粉は伝統食材です。フランス・ブルターニュ地方の「ガレット」は15世紀から、北イタリア・ロンバルディア地方の「ピッツォッケリ」は16世紀から、そば粉を使った料理として受け継がれています。

寒冷地でも育ち、生育期間約75日と短いそばは、小麦が育ちにくい土地で重宝されました。

POINT

  • ポイント①:ブルターニュのガレット—15世紀の知恵:ブルターニュ公爵アンヌ・ド・ブルターニュ(1477-1514)の時代、冷涼な気候で小麦が育ちにくかったため、そば粉が普及。薄く焼いたガレットに卵やハムを乗せ、シードル(りんご酒)と合わせるのが伝統スタイルです。
  • ポイント②:ピッツォッケリ—16世紀北イタリアの平打ちパスタ:ロンバルディア地方ヴァルテッリーナ渓谷で生まれたピッツォッケリは、そば粉と小麦粉を混ぜた平打ちパスタ。じゃがいも、キャベツ、チーズと一緒にバターで和えます。標高の高い山岳地帯で、そばが貴重なタンパク源でした。
  • ポイント③:日本では江戸時代にファストフード化:日本では江戸時代、そば屋台が急増。温かいぶっかけそばが主流で、現在の「冷たいざるそば」は明治以降に広まったスタイルです。引越しそば、年越しそばなど、生活に根付いた食文化になりました。

プロの技:そば粉は「つなぎ」で変わる

  • 十割そば(そば粉100%) → 香り高いが切れやすい
  • 二八そば(そば粉80%、小麦粉20%) → バランス良
  • ガレット(そば粉100%) → グルテンフリー
  • ピッツォッケリ(そば粉70%、小麦粉30%) → もちもち食感

料理トリビア

そばの花は白く、花言葉は「懐かしい思い出」。秋に咲くそば畑は、日本各地で観光スポットになっています。

山中 幸夫
監修 山中 幸夫

フレンチシェフ。ラマンディエドムージャン、グレイ ダルビオン、ラタントクレールといったフランスやスイス、ロンドンの複数の星付き店で5年半の海外修行。帰国後は有名フランス料理店のシェフを歴任し、渋谷松濤にて幻の尾崎牛を扱うBistro eightのシェフとして活躍した後、フリーランスとして独立。シェフリンクではスポットワークを中心に都内の店舗や沖縄から北海道まで全国で活躍

記事一覧を見る
RELATED ARTICLES 関連記事

CHEFLINKならSNS機能で
全国の料理人とつながれます