ねりわさびと西洋わさびの違い

【食材のトリセツ】ネリわさびは本物じゃない? — 本わさびとの決定的な違い

答え:本わさびとネリわさびは品種が違う

寿司屋の緑鮮やかなわさびと、チューブのネリわさび——見た目は似ていても、実は原料も香りも全く違う植物な場合があります。

POINT

  • ポイント①:本わさびは日本原産の高級食材:本わさびは日本固有の水生植物で、清流でしか育たない。栽培に3年かかり、1本数千円になることも。すりおろした瞬間から香りが立ち、10分で飛ぶ繊細さが特徴。
  • ポイント②:西洋わさびは辛味の主役:市販ネリわさびには「西洋わさび(ホースラディッシュ)」が主原料のものも。安価で辛味は強いですが、本わさびのような上品な香りは弱いのが実情です。
  • ポイント③:表示ラベルを見れば違いが分かる:「本わさび使用」=本わさびが50%以上、「本わさび入り」=50%未満というルール。原材料名の先頭に「西洋わさび」とあれば、実質西洋わさびベースです。

プロの技:わさびを美味しく使い分ける

  • 寿司・刺身 → できれば本わさびを直前におろす
  • 家庭では”本わさび使用”表示のチューブを選ぶ
  • 熱には弱いので、ソース類は火を止めてから加える
  • 開封後は冷蔵で1か月以内に使い切る

料理トリビア

本わさびの主要産地は静岡県(伊豆・安倍川)と長野県(安曇野)で、日本の生産量の8割以上を占めます。江戸時代、徳川家康が愛好したことから献上品となり、「葵の御紋に似た葉」を理由に一般栽培が長らく禁止されていました。また、「本わさび」は西洋わさびと区別をつけるためにつけられた名前で、身をおろすのがメインの水わさび、葉や茎をメインで使う畑わさびがあり、どちらも本わさびと呼びます。

伊藤輝
監修 伊藤輝

千葉県八千代市出身。都内の老舗フランス料理 精養軒にて修行後、イタリアンやビストロ、催事場などを経験。インソムニアなどで鉄板焼きにも従事。都内のbistro SHIN、feile’s loungeで料理長として従事しその後フリーランスとして独立。現在は農家×料理人として活動。

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