企業内シェフとしての働き方
自分らしく働く

企業内シェフの働き方。社員食堂・カフェテリアの求人内容や待遇について解説

土日休みで、17時に上がる料理人の仕事もゼロではありません。企業内シェフは、料理のスキルを活かしながら生活リズムを整えられる新しい選択肢です。求人・待遇・キャリアパスを整理しました。

企業内シェフとは?

企業内シェフとは、企業の社員食堂、オフィスカフェテリア、研修施設、役員フロアのゲストダイニングなどで調理を担当するシェフの総称です。運営は自社直営のほか、給食委託会社や福利厚生専門会社が受託しているケースが多くを占めます。

提供対象は「その企業で働く社員」なので、営業時間は固定、休日は暦通り、というシフトが組みやすいのが大きな特徴です。

なぜ今、企業内シェフの需要が高まっているのか

  • 健康経営の浸透:食事を通じた従業員の健康支援を、企業が投資対象と捉えるように
  • オフィス回帰:ハイブリッド勤務下で、出社日の食体験を高める動きが強まっている
  • 福利厚生の差別化:採用競争において、食のクオリティは強い訴求ポイントに
  • ホテル・レストランからの人材流入:長時間労働の是正を求める料理人の受け皿となっている

勤務先の五つの類型

①大手企業の社員食堂

500〜数千人規模の従業員向けに、日替わり定食やビュッフェを提供します。大量調理・原価管理・献立サイクルの設計力が問われる現場です。

②IT・スタートアップ企業のカフェテリア

都心のオフィスビル内で、比較的少人数向けに「ちょっと良い食体験」を届けるスタイル。海外食文化や新しい食材を取り入れる裁量が大きい傾向があります。

③研修施設・保養所

宿泊研修や合宿を伴う施設。朝夕2食+懇親会料理などを提供し、コース料理に近い調理も担当します。

④福利厚生専門会社/シェアダイン系サービス

複数企業に対して「出張シェフ」「ランチデリバリー」を提供する事業モデル。案件ベースで働ける柔軟性があります。

⑤給食委託会社(コントラクトフードサービス)

エームサービス・シダックス・LEOCなど、社員食堂を受託運営する専門会社。全国拠点があり、転居を伴わない転職先として選ばれやすい業界です。

年収・待遇・勤務時間の目安

職位月給の目安年収の目安勤務時間
調理スタッフ(実務)23万〜28万円320〜380万円7:00〜16:00 など固定
チーフ/副料理長28万〜35万円380〜480万円土日祝休みが基本
料理長/マネージャー35万〜50万円500〜700万円拠点統括/複数店舗管理
エグゼクティブシェフ要相談700〜1,000万円役員フロア・研修施設等

あくまで一般的な目安ですが、拘束時間の短さと年間休日120日超という水準を鑑みると、時間単価の観点ではレストランと同等以上になることも珍しくありません。

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求められるスキルと、伸びしろ

  • 50〜数百食を回す大量調理オペレーション
  • 食数変動に耐える原価管理・仕入れ設計
  • 栄養バランスとカロリー管理(管理栄養士との連携)
  • アレルギー・宗教食対応の献立設計
  • HACCP準拠の衛生管理

反対に、少人数の高付加価値コース経験しかない場合は、給食委託会社の研修プログラムなどで基礎を学ぶルートが向いています。

応募方法とキャリアパス

求人媒体・エージェント経由が中心ですが、近年は業務委託・スポットワークからの正社員登用も増えています。まずは1日単位で現場を経験し、相性を見た上で本採用に進むという流れは、ミスマッチを減らすうえでも合理的です。

レストランからの転身事例

都内フレンチで15年勤めた40代シェフが、大手IT企業のカフェテリアに転職。年収は微減となったものの、年間休日は約80日から120日超に増加。子どもの誕生をきっかけに、家庭に軸足を移す働き方へと切り替えたそうです。

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まとめ:料理を軸に、生活を取り戻す

企業内シェフは、料理のスキルを手放さずに、生活リズムを整えられる有力な選択肢です。求人・待遇はここ数年で一段と改善しており、レストラン出身シェフの受け皿として存在感を増しています。

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執筆 Dining Trends編集部

料理人の毎日に効く知識と、次の一歩を後押しするコンテンツを届ける編集チームです。調理道具のリアルなレビュー、厨房で役立つ技術や用語、海外挑戦や独立のヒントまで、現場目線でわかりやすく執筆。プロにも料理好きにもわかりやすい記事づくりを大切にしています。

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