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厨房で作業する女性シェフ
更新日:2026/3/23

料理人を正社員で採用するには?飲食店向け採用方法を解説

  • 人材確保・採用課題

飲食店で正社員の料理人を採用する際に、今や「求人を出せば来る」時代ではありません。有効求人倍率が2倍超の売り手市場のなか、採用を成功させるには戦略が必要です。本記事では、求人票の作り方から面接・定着まで、飲食店マネージャーがすぐ使える正社員採用方法を解説。実際に成功した例も紹介します。

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飲食店で正社員の料理人採用が難しい理由

飲食業界における人材不足は深刻さを増しています。厚生労働省のデータによると、飲食サービス業の有効求人倍率は全産業の中でもワースト水準の高さ(2.56倍超)で推移しており、完全な「売り手市場」となっています。

採用が難しい背景には、業界特有の「3大課題」があります。「休みが取りにくい」「勤務時間が長い」「賃金が他業種と比較して低め」というイメージや実態が、求職者の足を遠のかせています。特にコロナ禍以降、ワークライフバランスや安定性を重視する傾向が強まり、食の仕事に対する価値観も変化してきました。

さらに深刻なのが「定着率」の課題です。苦労して採用に至っても、入社後3か月以内に辞めてしまうケースが後を絶ちません。従来の「大量に面接して、残った人を雇う」という手法はもはや通用せず、選ばれるための明確な「採用戦略」が必要不可欠な時代になっています。

採用前の準備:ペルソナとスケジュール設計

「誰でもいい」求人は「誰にも刺さらない」

採用活動を始める前に最も重要なのが、「どんな人に来てほしいか」を具体化することです。「誰でも歓迎」という曖昧な求人は、結果として誰の心にも響きません。

まずは自店で活躍しているスタッフを分析し、求める人物像(ペルソナ)を設定しましょう。「和食の経験が3年以上あり、出汁が引ける人」「ランチ営業のスピード感に対応できる人」「将来独立を目指している人」など、スキル・経験年数・得意ジャンルを具体的に書き出します。

スケジュールと条件の明確化

正社員の採用には、募集開始から入社まで平均して1〜2か月かかります。欠員が出てから動き出すのではなく、入社してほしい時期から逆算してスケジュールを組みましょう。

また、給与条件も曖昧さをなくすことが重要です。「月給25万円〜」という表記だけでなく、「月給30万円(固定残業代45時間分を含む)」のようにモデル賃金を明示することで、求職者の不安を払拭し、信頼感を高めることができます。

正社員採用方法6選と特徴比較

飲食店が正社員を採用するための代表的な6つの方法について、それぞれの特徴を解説します。

① 飲食専門求人サイト

「飲食店.com」や「クックビズ」、「グルメキャリー」などが該当します。閲覧者の多くが飲食業界経験者や、この業界で働きたいという意欲の高い層であるため、即戦力の採用につながりやすいのが特徴です。特に都市部での採用に強く、掲載費用が発生しますが、マッチングの質は高めです。

② 総合求人サイト・Indeed

「リクナビNEXT」などの総合サイトや、「Indeed」「求人ボックス」などの検索エンジン型です。圧倒的なユーザー数を誇り、幅広い層にリーチできます。Indeedなどは無料掲載からスタートできる点も魅力ですが、飲食専門ではないため、未経験者からの応募や条件に合わない応募が含まれることも多くなります。

③ ハローワーク

国が運営する職業紹介所です。最大のメリットは掲載が無料であること。採用コストを抑えたい場合には有効です。ただし、人材の質は保証されず、求人票の作成や手続きを自社で行う必要があります。地方エリアでの採用には依然として強い影響力を持っています。

④ リファラル採用(従業員紹介)

既存スタッフに知人や友人を紹介してもらう方法です。紹介料として5〜10万円程度の手当を支給するのが一般的です。お店の雰囲気や大変さを理解した上で紹介されるため、人柄や技術レベルのミスマッチが少なく、定着率が非常に高いのが特徴です。

⑤ 人材紹介・マッチングサービス

エージェントが希望条件に合う人材を厳選して紹介してくれるサービスです。成功報酬型(年収の20〜35%程度)が一般的でコストはかかりますが、採用担当者の手間を大幅に削減できます。最近では、CHEFLINKのような食の専門人材に特化したマッチングサービスも登場しており、質の高い料理人をピンポイントで探すことが可能です。

>>>CHEFLINKでの正社員採用成功事例を見る

⑥ SNS採用

InstagramやX(旧Twitter)を活用して求人を行う方法です。費用はほぼかかりませんが、フォロワーがいなければ拡散されず、即効性は低いです。日頃からお店の料理やスタッフの様子を発信し、ファンを作っておくことで、「この店で働きたい」という熱量の高い人材と出会える可能性があります。

各手法の特徴をまとめた比較表が以下です。

方法費用スピード品質おすすめ規模
飲食専門求人サイト全規模
総合求人サイト中〜高チェーン・中規模
ハローワーク無料低〜中小規模・地方
リファラル採用極高個人店・小規模
人材紹介急募・専門職
SNS採用無料人気店・個人店

料理人の正社員雇用の成功例(太平洋クラブ成田コース)

実際に、CHEFLINKを活用して正社員採用につなげた事例もあります。

太平洋クラブ成田コースでは、社員1名の退職によって人員不足が発生したものの、求人広告では応募がほとんど集まりませんでした。

そこでCHEFLINKを活用し、即戦力人材で日々の現場を補完。その中で約2か月継続的に稼働した人材について、業務理解や人柄、現場との相性を確認できたことから、最終的に正社員採用につながっています。書類や面接だけでは見えにくい実務適性を確認したうえで採用できる点は、大きなメリットです。

詳しくは導入事例も参考にしてください。

応募が集まる求人票の書き方

求人を出しても応募が来ない場合、原因は「認知不足」か「魅力不足」のどちらかです。特に求人票の内容が薄いと、数ある求人の中に埋もれてしまいます。

  • 具体的な月収モデルを明示する
    「月給25万〜」ではなく、「経験3年:月給30万円」「店長候補:月給35万円」のように、キャリアに応じた給与例を書くことで、求職者は自分の未来をイメージしやすくなります。
  • 「ここで働く意味」を伝える
    ただ条件を並べるだけでなく、お店のこだわり、シェフの経歴、扱っている食材(産地直送の魚介、有機野菜など)をアピールしましょう。「ここで働けばこんなスキルが身につく」というメリットを提示することが重要です。
  • 働き方の具体性
    「週休2日」といっても実態は様々です。「月8日休み確約」「夏季・冬季に5連休取得実績あり」など、具体的な数字や実績を書くことで、ブラックな職場ではないという安心感を与えられます。
  • 条件を正直に書く
    「やりがい」ばかりを強調した求人は敬遠されます。忙しさや大変な部分も含めて正直に書き、それに対する対価やサポート体制を示す方が、信頼できる求人として選ばれやすくなります。
おすすめの関連資料

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面接・選考で料理人を見極めるコツ

書類選考や面接での会話だけでは、料理人としての本当の実力(手際や衛生観念)を見抜くのは困難です。採用後のミスマッチを防ぐために、選考プロセスを工夫しましょう。

実技試験(調理テスト)の導入

可能であれば、面接と合わせて実技試験を行うことをおすすめします。課題はシンプルで構いません。

  • 「冷蔵庫にある食材を使って、30分で一品作ってください」
  • 「だしまき卵(またはオムレツ)を作ってください」

ここで見るべきは味だけではありません。包丁の扱い方、食材への敬意、調理中の整理整頓、衛生意識(手洗いやアルコール消毒)、そして片付けの早さです。これらは口頭では確認できない「現場のリアルなスキル」です。

現場見学と顔合わせ

面接では「なぜこの店を選んだのか」「将来どのような料理人になりたいか」を深掘りします。また、採用を決める前に、実際に働く厨房を見学してもらったり、既存スタッフと軽く話す場を設けたりするのも有効です。現場の雰囲気との相性を双方が確認することで、入社後の早期離職リスクを減らすことができます。

採用後の定着を高める3か月オンボーディング

採用通知を出して終わりではありません。飲食業界で最も離職率が高いのは「入社後3か月以内」です。この期間に適切なフォロー(オンボーディング)ができるかどうかが、定着のカギを握ります。

  • 初日のオリエンテーション
    いきなり現場に放り込むのはNGです。初日は時間をとり、お店のルール、理念、どこに何があるか、スタッフの紹介などを丁寧に行いましょう。不安を取り除くことが最優先です。
  • メンター制度の導入
    店長とは別に、年齢やキャリアの近い先輩スタッフを「メンター(相談役)」としてつけましょう。業務上の些細な疑問や悩みを相談できる相手がいるだけで、孤立感を防げます。
  • 月1回の1on1面談
    入社から3か月間は、月に1回程度、店長やマネージャーと面談する時間を設けましょう。業務の習熟度を確認するだけでなく、「困っていることはないか」を聞き出し、小さな不満が大きくなる前に対処します。
  • 評価・昇給の見通し共有
    「どのくらい頑張れば給料が上がるのか」を最初に示しておきましょう。「半年後にスキルチェックを行い、クリアすれば昇給検討」といった具体的な目標があることで、モチベーションを維持できます。

スポット活用から正社員登用という新しいルート

近年、注目されているのが「スポットワーク(単発バイト)」を活用した新しい採用手法です。

いきなり正社員として雇用契約を結ぶのではなく、まずは繁忙期などにスポットで数回働いてもらいます。実際に現場に入ってもらうことで、履歴書からは見えない手際の良さや、スタッフとの相性を確認することができます。

求職者側にとっても「お試し」で働けるため、職場の雰囲気を知った上で入社を決断できます。互いに納得した状態で正社員登用へ進むため、ミスマッチによる早期離職が激減します。

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CHEFLINK(シェフリンク)では、こうしたスポット利用から正社員登用につながった実績が多数あります。4万人以上の食の専門人材が登録しており、経験豊富な料理人を最短即日から手配可能です。まずは単発で現場の戦力を補いながら、じっくりと人物評価を行うという、リスクの低い採用活動を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

飲食店の正社員採用を成功させるためには、「準備」「媒体選択」「定着」の3つのフェーズすべてにおいて戦略が必要です。

  • ターゲット(ペルソナ)と条件を明確にした求人票を作る
  • 自店に合った採用媒体を選び、実技試験などでスキルを見極める
  • 入社後3か月を手厚くサポートし、定着率を高める

さらに、スポットワークを活用して「働きぶりを見てから採用する」という新しいルートも、リスク回避の有効な手段です。人材不足が続く今こそ、従来のやり方にとらわれず、戦略的な採用活動に取り組んでみてください。

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執筆

Kitchen Biz Journal 編集部

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