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更新日:2026/9/29

特定技能2号の試験対策とは。試験に合格するための勉強法を解説

外食業の特定技能2号評価試験は、250点満点中163点以上(正答率65%以上)で合格です。学科35問・実技20問という配点の偏りを知り、公式テキストで範囲を網羅することが合格への近道になります。本記事では、対策の手順を順に解説します。

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外食業の特定技能2号評価試験とは

外食業で特定技能2号の在留資格を得るには、外食業特定技能2号評価試験(技能測定試験)と日本語能力試験(JLPT)N3以上に合格し、あわせて指導等実務経験の要件を満たす必要があります。試験を管理・運営するのは、一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)です。

試験は学科と実技の2科目で、試験時間は70分、選択肢は3択、出題言語は日本語です。漢字にルビは付きません。2026年度からは実施方式がCBT方式(コンピューター・ベースド・テスティング方式)に変わり、試験会場も大幅に増え、年間を通じて継続的に実施されるようになりました。受験できる機会が増えたぶん、自身の勤務状況に合わせて受験日を選びやすくなっています。

なお、2026年4月13日以降、外食業分野の特定技能1号は新規受け入れが原則停止となりました。すでに在留している方が2号を目指す重要性は、以前より高まっています。

出題される4分野と配点の全体像

最初に押さえるべきは、どの分野に何点配分されているかです。合計は250点で、学科が120点、実技が130点です。

分野学科試験実技試験配点の合計
衛生管理10問・40点判断3問+計画立案2問・40点80点
飲食物調理5問・10点判断3問+計画立案2問・20点30点
接客全般10問・30点判断3問+計画立案2問・30点60点
店舗運営10問・40点判断3問+計画立案2問・40点80点

配点を見ると、衛生管理と店舗運営の2分野だけで250点中160点を占めています。ここを落とすと合格は難しくなります。一方、飲食物調理は合計30点と小さく、この2分野に学習時間を寄せることが合格への近道になります。

なお、実技試験は、示された状況に対する判断を問う判断試験と、作業計画を立案する計画立案試験の2種類で、実際に調理する試験ではありません。

合格基準と合格率|難易度の実態

合格基準は、学科と実技の合計250点満点中163点以上、正答率で65%以上です。どちらか一方が極端に低くても、合計で163点に届けば合格できます。配点の大きい分野で確実に得点し、苦手な分野を最低限に抑える戦い方が有効です。

直近の試験の合格率は、40%台から50%台で推移しています。日々の実務で調理や接客に携わっている方でも、半分近くが不合格になっている計算です。決して「受けていれば通る」試験ではありません。

試験の実施時期受験者数合格率
2025年5月19日〜6月5日1,062人48.0%
2025年9月14日〜10月1日1,469人57.8%
2026年1月5日〜1月22日1,679人56.5%

受験資格と申込の流れ

国内で受験するには、次の4つの条件をすべて満たす必要があります。

  • 試験の日に在留資格を有していること
  • 試験の日に満17歳以上であること
  • 法務大臣が告示で定める外国政府・地域のパスポートを持っていること
  • 指導等実務経験が2年以上あることを確認できること

ここで多くの方がつまずくのが、申込みの経路です。指導等実務経験の確認には、勤務先の企業からOTAFFへ実務経験証明書を提出してもらう必要があり、個人マイページだけでは申し込めません。受験を考えたら、まず勤務先の担当者に相談しましょう。

受験料は14,000円(税込)で、原則として返金されません。不合格だった場合は、再受験までに試験日の翌日から起算して45日間を空ける必要があるため、1回目での合格を目指しましょう。

試験対策の3ステップ

  • 在留期限から逆算して、受験日と学習スケジュールを決める
  • 公式テキストで試験範囲をインプットする
  • 実践問題・模擬試験で出題形式に慣れる

受験日と学習スケジュールを決める

最初にやるべきことは、学習を始めることではなく、受験日を決めることです。働きながらの学習には一定の期間が必要です。

2号試験は1号試験より出題範囲が広く、割合や原価率のような計算問題も出題されます。内容を理解して定着させるまでには、数カ月単位の準備期間を見込んでおきましょう。在留期限から逆算し、遅くとも期限の半年前には学習を始めるのが安全です。

公式テキストで範囲を網羅する

試験問題は、学習用テキストの内容に対応する形で出題されます。一般社団法人日本フードサービス協会が公開している特定技能2号試験学習用テキストは、接客全般・飲食物調理・衛生管理・店舗運営の4分野に分かれています。

市販の問題集はほとんど出回っていないため、まずこの公式テキストを軸に据えてください。とくに1号の知識に不安がある場合は、1号用のテキストも並行して参照すると、理解が早くなります。

問題演習で形式に慣れる

テキストを一通り読んだら、実践問題に取り組みます。3択で、実技試験も選択式であるため、問題の読み方に慣れていないと失点します。とくに計画立案試験は手順を並べる問題が出るため、実務の流れを頭のなかで再現しながら解く練習が効果的です。

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分野別の学習アドバイス

衛生管理|配点80点。用語の意味まで押さえる

衛生管理は学科・実技を合わせて80点と、店舗運営と並ぶ最大の配点です。一般衛生管理、HACCP、食中毒、食品衛生法の4領域から出題されます。日々の厨房業務で当たり前にやっている手洗いや温度管理が、「なぜ必要なのか」という理由まで問われます。

作業手順を暗記するのではなく、根拠とセットで理解しておきましょう。

店舗運営|配点80点。1号試験にはなかった新分野

店舗運営は2号試験から加わった分野で、計数管理、雇用管理、発注・検収管理、販売管理、顧客管理、人材の育成指導、防火・防災管理などが出題範囲です。原価率や人件費率、客単価といった数字の計算問題も含まれます。「自分が店長ならどう判断するか」を想像しながら読むと、内容が頭に入りやすくなります。

飲食物調理|配点30点。短時間で確実に取る

調理・食材・調理機器・食品の流通に関する知識が出題されます。配点は4分野で最も小さいため、深追いせず、時間を衛生管理と店舗運営に回すのが効率的です。

CBT方式の当日の流れと注意点

2026年度からはCBT方式となり、会場のコンピューターで出題・解答します。操作に慣れていないと、知識があっても時間を失います。当日の流れは次のとおりです。

  • 受付後に顔写真を撮影し、試験結果通知書に使われる
  • 本人確認書類以外の持ち物はロッカーに預ける(スマートフォン・筆記用具・腕時計・電卓を含む)
  • 試験室でメモ用紙と筆記用具が配布され、パソコン付属の電卓も使用できる
  • 解答はマウスで行う。アクションボタンは1回だけクリックする
  • 早く解き終われば、試験時間の終了前に退室できる

学科35問・実技20問で試験時間は70分、1問あたりおよそ1分20秒しかありません。迷う問題は後回しにし、確実に得点できる問題から解き進めるのが基本です。

不合格だったときの在留期間延長措置

特定技能1号の通算在留期間は原則5年ですが、2号評価試験に不合格となった方には、一定の要件を満たすことで通算在留期間が6年となる措置があります。

要件は、合格基準点の8割以上の得点を取得していること、合格に向けて精励し受験することなどの誓約をしていること、受け入れ先の企業が引き続き雇用する意思と指導・研修体制を有していることです。

申請は、5年の通算在留期間が満了する前(概ね3か月前)に、試験結果通知書などの資料を添付して在留期間更新許可申請を行います。対象となる通知書は発行日が2025年6月30日以降のものです。可否は個別に判断されるため、該当しそうな場合は早めに受け入れ先の企業や専門家へ相談してください。

まとめ

外食業の特定技能2号評価試験は、250点満点中163点以上で合格、直近の合格率は40〜50%台という、準備の有無が結果に表れる試験です。出題は学科35問・実技20問で、衛生管理と店舗運営の2分野だけで160点を占めます。

対策の要点は3つです。在留期限から逆算して受験日を先に決めること、公式テキストで4分野を網羅すること、実践問題で3択と計画立案の形式に慣れること。そして、申込みは勤務先の企業を通じて行う必要があるため、試験の計画は早い段階で受け入れ先と共有しておきましょう。

合格の先にあるのは、在留期間の上限がなくなるという大きな変化です。長く日本で働き続けたいという希望を現実にするために、今日から学習の第一歩を踏み出してみてください。

出典:OTAFF 外食業分野特定技能2号評価試験/国内試験案内PDF(2026年4月)/農林水産省 外食業分野における外国人材の受入れ

Kitchen Biz Journal 編集部

外食・飲食業界の最新トレンドとビジネスインサイトを発信する専門メディアの編集チームです。Kitchen Biz Journalを通じて、飲食ビジネスの成長を支援します。

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