フリーランス料理人の確定申告のやり方解説
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フリーランス料理人の確定申告のやり方解説。経費計上・節税のポイント

#オーナーシェフ #資金・財務

フリーランスや副業シェフが必ず直面する確定申告。青色・白色の選び方、料理人ならではの経費項目、インボイス制度への対応、実効性のある節税策まで、はじめての人でも迷わない実務ポイントを解説します。

1. 確定申告が必要になる基準

フリーランス料理人・副業シェフで、次に該当する場合は確定申告が必要です。

  • 個人事業主(開業届提出済み)で所得が発生している
  • 本業がありつつ副業の所得が年20万円を超える
  • 複数の事業所から給与を受け取っている

「所得」は売上から経費を差し引いた金額を指します。売上そのものではないため、経費を正しく積み上げることが節税の第一歩です。

2. 青色申告と白色申告の違い

個人事業主が選べる申告方式は青色と白色の2種類。可能な限り青色申告を選ぶことをおすすめします。

  • 青色申告(65万円控除):複式簿記+電子申告で最大65万円の特別控除。赤字の3年繰越、家族への給与を経費化できる
  • 青色申告(10万円控除):単式簿記でも可
  • 白色申告:帳簿は簡易で済むが控除メリットは小さい

青色申告するには、開業届と併せて「青色申告承認申請書」を事業開始から2か月以内に提出する必要があります。

3. 開業届の出し方

開業届は税務署に無料で提出できます。オンラインなら国税庁のe-Taxか、freee開業・マネーフォワード開業などのサービスから10分ほどで作成可能です。屋号(例:〇〇キッチン)を決めておくと屋号名義の銀行口座が作れ、事業とプライベートの区別が容易になります。

4. 経費計上できるもの一覧

料理人が経費にできる代表的な項目です。

  • 包丁・調理器具・厨房小物
  • コックコート・シューズ・エプロン
  • 試作用の食材費・調味料
  • 外食(研究目的での飲食代/領収書とメモ必須)
  • 書籍・専門誌・料理雑誌
  • 講習会・セミナー参加費
  • 交通費(案件先までの移動)
  • スマホ・PC・通信費(家事按分)
  • 自宅の家賃・光熱費(家事按分)
  • 会計ソフト・サブスク費用
  • 賠償責任保険料

領収書は7年間保管が義務。スマホ撮影で電子保存する運用が現実的です。

5. 家事按分の考え方

自宅で試作や事務作業を行うシェフは、家賃・光熱費・通信費の一部を経費にできます。按分の根拠は「使用面積」「使用時間」で説明できるようにしておきましょう。

例えば1LDKの1部屋(全体の30%)を試作・撮影・事務に使っているなら、家賃の30%を経費計上できます。過大な按分は税務調査で否認されるため、根拠メモを残すのが安全です。

6. インボイス制度の対応

2023年10月開始のインボイス制度では、課税事業者になって適格請求書を発行できるかどうかが取引に影響します。年商1,000万円以下のフリーランスでも、取引先が課税事業者の場合は登録を求められるケースが多いです。

売上規模と取引先の性質を踏まえて、登録の是非を判断しましょう。

7. 節税策

経費計上以外にも、フリーランス料理人が使える節税制度があります。

  • 小規模企業共済:月1,000〜70,000円を積立、全額所得控除。退職金代わりに
  • iDeCo:月最大68,000円を積立、全額所得控除。老後資金づくりと節税の両立
  • ふるさと納税:地方の食材を返礼品で入手しつつ節税。地域食材の研究にも◎
  • 経営セーフティ共済:月最大20万円を積立、全額必要経費に

8. 会計ソフトの選び方

freee/マネーフォワード/弥生の主要3社は、どれも料理人のフリーランス用途に十分対応します。銀行口座・クレジットカード連携で自動仕訳し、確定申告書もそのまま作成可能。年額1〜2万円の投資で、経理にかかる時間を大幅に削減できます。

9. CHEFLINK報酬の処理

CHEFLINK経由で稼働した報酬は「事業所得」として計上します。プラットフォーム上で明細が確認できるため、月次で会計ソフトに転記すれば処理は簡単です。源泉徴収の有無、支払調書の発行時期も、確定申告前に確認しておきましょう。

10. まとめ

確定申告は「面倒な義務」ではなく「節税のチャンス」です。青色申告を選び、経費と控除を積み上げれば、手取りは大きく変わります。開業届の提出から始めて、会計ソフトで日常的に記帳する習慣をつくりましょう。

執筆 Dining Trends編集部

料理人の毎日に効く知識と、次の一歩を後押しするコンテンツを届ける編集チームです。調理道具のリアルなレビュー、厨房で役立つ技術や用語、海外挑戦や独立のヒントまで、現場目線でわかりやすく執筆。プロにも料理好きにもわかりやすい記事づくりを大切にしています。

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