秘伝のタレの継ぎ足し

【食材のトリセツ】秘伝のタレ — 継ぎ足しは本当に美味しくなるのか?

答え:継ぎ足しで味が複雑化し、旨味が蓄積される。ただし衛生管理が超重要

「創業100年、継ぎ足しの秘伝のタレ」——。こんなキャッチフレーズ、聞いたことありますよね。継ぎ足しのタレは、毎日使って減った分を新しいタレで補充し、煮沸消毒を繰り返すことで、複雑な旨味が蓄積されます。ただし、衛生管理を怠ると食中毒のリスクも。プロの技術があってこそ成り立つ伝統です。

POINT

  • ポイント①:継ぎ足しで旨味成分が蓄積される:毎日肉や魚を漬け込むことで、タンパク質が分解されてアミノ酸(旨味成分)が溶け出します。これが何年も続くと、単純な醤油ベースのタレが、複雑で深い味わいに変化します。
  • ポイント②:毎日煮沸消毒が絶対条件:継ぎ足しのタレは、毎日必ず沸騰(100℃)まで加熱して殺菌します。100℃到達後10分以上持続することで、大半の細菌・酵母を死滅させられます。これを怠ると腐敗やカビが発生します。
    ※80℃止まりでは芽胞形成菌(ウェルシュ菌等)に対して不十分な場合があるため、必ず沸騰を確認することが重要です。
  • ポイント③:家庭で真似するのは危険:プロは毎日使い、毎日煮沸し、継ぎ足しのサイクルが短いため管理できます。家庭で「たまに使う」「冷蔵庫に放置」では、雑菌が繁殖するリスクが高い。家庭では「その都度作る」のが安全です。

プロの技:タレの基本レシピ(焼き鳥・照り焼き用)

  • 醤油 200ml
  • みりん 200ml
  • 砂糖 大さじ2
  • 酒 100ml
    すべて鍋に入れて沸騰させ、アルコールを飛ばす
北田清
監修 北田清

辻調グループ校フレンチイタリアン専攻の学部を主席で卒業。その後、同校のインストラクターとして勤務。新人フランス料理人コンクールのデセール部門で優勝。イタリアン業態の立ち上げやエリアマネージャーとしての居酒屋業態の直営5店舗と暖簾分け店舗の統括。10年間パスタ専門店のオーナーシェフとしても活躍。

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