開業前のチェックリスト
独立を目指す

【保存版】飲食店開業のチェックリスト!全工程と注意点

飲食店開業は工程が多く、抜け漏れが命取りになります。本記事では開業12ヶ月前から開業30日後までを網羅したチェックリストを軸に、許認可・資金・物件・人材まで、転職検討シェフ向けに整理しました。

開業までのスケジュール全体像(12ヶ月/6ヶ月/3ヶ月/1ヶ月)

飲食店開業は、逆算スケジュールで動かないと必ずどこかで破綻します。標準的なロードマップは以下の通りです。

  • 12ヶ月前:コンセプト設計、市場調査、自己資金の積み上げ、料理試作
  • 6ヶ月前:物件探索本格化、事業計画書作成、融資・補助金の申請準備
  • 3ヶ月前:物件契約、内装業者選定、厨房機器発注、許認可申請着手
  • 1ヶ月前:スタッフ採用、メニュー最終決定、SNS開設、プレオープン準備
  • 開業後30日:オペレーション改善、客単価とFL比率の検証、メニュー微調整

「あと何ヶ月でオープン」という時間軸を常に意識し、月ごとのマイルストーンを書き出して可視化しましょう。スケジュール表をスマホやデスクに貼っておくだけで、抜け漏れが大幅に減ります。

コンセプト設計チェック

コンセプトは開業準備のすべての基準点です。以下の問いに即答できるレベルまで言語化しましょう。

  • 誰に(ターゲット顧客のペルソナ:年齢・職業・行動範囲・利用シーン)
  • 何を(提供する料理・体験・空間の核となる価値)
  • いくらで(客単価レンジ、客層が許容する価格帯)
  • どこで(立地条件、商圏設計)
  • どのように(提供方法、サービススタイル、滞在時間)

資金計画チェック

資金計画では「いくら必要か」だけでなく「いつ・どこから入ってくるか」を月単位で可視化します。

  • 自己資金の確認(開業資金の30〜50%を目安に)
  • 日本政策金融公庫の創業融資の事前相談
  • 信用金庫・地方銀行の制度融資の比較検討
  • 小規模事業者持続化補助金など補助金の申請スケジュール
  • 運転資金6ヶ月分の確保
  • キャッシュフロー表(月次)の作成

物件チェック

物件契約後の後戻りはほぼ不可能です。契約前に以下のすべてをクリアしてください。

  • 商圏のデモグラフィック調査と通行量カウント
  • 競合店の業態・客単価・席数の把握
  • 給排水・ガス容量・電気容量・排煙設備の確認
  • 保健所事前相談(厨房レイアウトと手洗い設備)
  • 消防署事前協議(避難経路、内装制限)
  • 賃貸借契約書のリーガルチェック

設計・内装チェック

内装デザインだけでなく「効率良く料理を出せる動線」が確保できているかが本質です。料理人として現場経験のあるシェフは、自分が何歩動くか・何秒で出せるかを実寸で確認しましょう。

客席の動線、給排水の位置、コンセント数、換気量、照明の色温度なども細部まで指示します。

許認可・届出チェック

飲食店営業に必須となる行政手続きです。提出先と期限が異なるため、早めに着手してください。

  • 食品衛生責任者:講習受講で取得(保健所主管)
  • 飲食店営業許可:保健所申請、開業10日前までに検査
  • 防火管理者:30人以上収容の場合、講習受講が必要
  • 防火対象物使用開始届:使用開始7日前までに消防署
  • 深夜酒類提供飲食店営業開始届:深夜0時以降の酒類提供時、警察署
  • 個人事業の開業届:開業1ヶ月以内に税務署
  • 青色申告承認申請書:節税効果が大きいので併せて提出
  • 労災保険・雇用保険・社会保険:従業員雇用時の各種届出

設備・備品・メニュー・原価チェック

厨房機器は中古で良いか新品にすべきか、リースか買取か、業態と耐用年数を踏まえて判断します。

メニューは「看板商品×3」「準看板×5」「定番×10」程度の構成が標準。各メニューの原価率を必ず計算し、食材ロスを含めた実質原価率も把握しておきましょう。

  • 厨房機器(コンロ、オーブン、冷蔵庫、製氷機、シンク)
  • 客席什器(テーブル、椅子、照明、装飾)
  • 食器・カトラリー・グラス・調理器具
  • POSレジ・キャッシュレス決済端末・予約管理システム
  • 制服・リネン・消耗品の発注先
  • 食材仕入れ先(卸・市場・八百屋・酒販)の複数確保

人材採用・集客販促チェック

スタッフの採用は開業1〜2ヶ月前から動き出すのが理想です。求人媒体への掲載、SNSでの呼びかけ、知人ルートの活用を並行して進めます。

集客面では、Googleビジネスプロフィールの登録(地図検索の流入源として最重要)、Instagram運用、地元メディアへのプレスリリース配信、近隣ポスティング、プレオープン招待など、開業前から動かせる施策を一覧化しておきましょう。

オープン前最終確認と開業後30日チェック

プレオープンでは家族・友人・常連候補を招き、オペレーションのボトルネックを洗い出します。提供時間、オーダー連携、会計フロー、清掃動線まで本番想定でチェック。

本オープン後30日は、毎日PLとオペレーションの振り返りを行い、メニューの売れ筋・死筋分析、客単価の検証、スタッフ配置の最適化を高速で回します。

【転職を検討中のシェフ】開業前に押さえるべき優先度

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チェックリストはあくまで「漏れをなくす道具」。本当の差は、開業前にどれだけ多様な現場を体験したかで生まれます。

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執筆 Dining Trends編集部

料理人の毎日に効く知識と、次の一歩を後押しするコンテンツを届ける編集チームです。調理道具のリアルなレビュー、厨房で役立つ技術や用語、海外挑戦や独立のヒントまで、現場目線でわかりやすく執筆。プロにも料理好きにもわかりやすい記事づくりを大切にしています。

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